ハグしようと手を広げている睡眠障害者

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逆張りオタクの戯れ言帳

成田空港からの鉄道脱出 ~ 個人的覚え書き

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こんにちは。

2000年ぶりくらいの投稿でしょうか。
ご無沙汰しております。私です。

現在絶賛卒論提出直前ですが、前思いついた記事内容を形にしたくなったので、今回は私がここ2年くらいで培った成田国際空港からの鉄道脱出についていろいろまとめてみようかと思います。

なお、卒論の方で理論立った文章書くの疲れちゃったのでマジで思いついたことを主観マシマシで殴り書きしています。
というかこの辺の内容だいたい調べたらきれいにまとまってるサイトとかあると思います。
本当にただの覚え書きです。
そこらへんよろしくお願いします。

 

◎はじめに

まず、成田空港からの脱出方法と聞いて何が思い浮かぶでしょうか?
限界ピンチケイベンターのみなさまなら、真っ先に思いつくのがバスではないでしょうか。

成田空港からは多種多様な値段・行先のバスが出ていますが、ピンチケ御用達なのは東京シャトル・THEアクセス成田・大崎駅行きの成田シャトルなどの格安バスだと思います。
こいつらはだいたい1000円~1300円くらいで都心まで連れてってくれます。
運行本数も多く、予約しなくても大丈夫なので脳死で乗れます。
所要時間もそこそこ短く、成田空港 - 東京駅間ではうまくいけば1時間くらいで着きます。

ちなみに2020/02/01から東京駅・銀座エリア発着の系統が統一されて “AIRPORT BUS 「TYO-NRT」(エアポートバス東京・成田)”という名称になるらしいです。

公式サイト → https://www.tyo-nrt.com/

一応事前チケット制になるみたいなんですが、空港のカウンターで買うだけなので実質今までと使い勝手は変わらないみたいですね。

なのでコスパの面では格安バス最強。これ以外使う価値なし。以上この記事おしまい!

 

 ……

 

とまあバスが最強なのはわかりましたが、一応鉄道も通ってるんですよ、実は。
というわけで今回は“鉄道での脱出方法”に焦点を当てて記事を書いていこうと思います。

 

◎本記事の流れ

・成田空港の鉄道事情

京成本線系統
 ┣ 概説
 ┗ 合わせ技(メトロ・都営・東成田駅

・京成スカイアクセス線系統
 ┣ スカイライナー
 ┗ アクセス特急

・JR
 ┣ 成田エクスプレス
 ┗ 非優等

 

◎成田空港の鉄道事情

さて、まずは成田空港の鉄道事情について軽く説明したいと思います。

成田空港には現在2つの鉄道会社(京成電鉄JR東日本)が乗り入れています。
また、“メインに”(←ここ重要)利用される駅として成田空港(成田第1ターミナル)駅と空港第2ビル(成田第2・第3ターミナル)駅の2つがあります。
両駅とも2社が共同で使用しており、それぞれの会社ごと(もっと言えば路線系統ごと)にホームが設置されています。

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専らLCCユーザーなのでその辺の事情しか知らないんですが、LCCは基本第3ターミナル発着となっており、2ビルの駅からクソ遠いです(これがピンチケが電車を敬遠する理由の一つかも)。
一方、Peachだけはちょっと前まで第1ターミナルから発着していたため、駅直結で割と便利でした。私が鉄道での空港脱出をよく利用していたのもPeachの利用が多かったからだと思います。

ではここからは各路線の特徴について触れていきます。

 

◎京成

まずは京成から。京成電鉄は言わずと知れた関東の大手私鉄の一つで、主に千葉県方面を縄張りとしています。
「京成」とは読んで字のごとく「東京」と「成田」からとったものですが、もともとは成田空港ではなく、成田市にある成田山新勝寺への参拝路線として建設されました。

現在では主に「本線」と「成田スカイアクセス線」2系統で運行が行われています。
成田空港にある2駅では、これら2系統は改札ごと分かれているため注意が必要です。

京成本線

まずは本線から。京成本線台東区京成上野駅を起点とし、荒川区日暮里を経由して東進、市川市船橋市習志野市などの巨大ベッドタウンを抜けながら成田市中心部へ至り、最終的に成田空港へとつながります。

本線経由で脱出する一番のメリットは、スカイアクセスやJRに比べて運賃が安いという点ですね。例えば成田空港駅→日暮里駅という移動をする場合、本線経由では1042円ですがスカイアクセス経由では1257円かかります。

一方で、所要時間についてはスカイアクセスアクセス特急・青砥乗継)で1時間前後であるのに対し、本線の特急では1時間15~25分程度かかってしまいます。

ちなみにバスとの比較をすると運賃面でも所要時間面でも若干負けてますね(泣)。ただ、京成は東京側の拠点が日暮里・上野であるため、そちら方面に用がある場合には京成が有利となります。

本線にはいくつか系統があって、日中の時間は京成上野行きの特急と、押上線・都営浅草線直通の快速が交互に来ます。
基本的に両者が分岐する青砥まで追い越されないっぽいので、来たやつに乗っていいと思います。
目的の方向にいかない場合は待つなりどっかで乗り換えるなりしてください。

ラッシュ時には快速特急とか通勤特急とかいうのがあるらしいですが乗ったことないので知りません。
あとはモーニングライナーとかいうスカイライナー亜種みたいな課金特急もあるらしいです(都市伝説)。

●合わせ技

ここまでは本線のみを使った移動方法について解説してきましたが、いろいろと合わせ技を使うことで運賃を最小限まで節約できます。

東西線(メトロ24h券)と組み合わせる

まず最初の技。東京メトロの24h乗り放題券と組み合わせます。
京成本線には途中「京成西船」という駅があるのですが、そこから徒歩10分かからないくらいのところにJR・メトロ・東葉の3社が集う西船橋駅があります。
その西船橋駅からは、東京メトロ東西線が発着しているため、もし都内でたくさん移動する予定があり、24h券を買っても十分元が取れそうな場合には、ここで乗り換えてしまうことで運賃を節約できます。

成田空港駅から京成西船駅までの運賃は本線経由で811円なので、完全に都内移動だけで元が取れる場合には200円近く運賃を浮かせられます。
もし24h券を使わない場合でも、メトロは距離が長くなった時の運賃の上がり幅が小さいので、例えば目的地が渋谷などの場合には、日暮里で山手線に乗り換えるよりも安上がりになったりします(西船橋→渋谷をメトロで移動した場合283円なので合計で1094円)。

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gyakubari111なので人生初成田のときからこの方法使ってます…照

この技のデメリットは、とにかく時間がかかること。
そもそも京成西船が普通しか止まらないので、空港方面から来た場合には京成津田沼で普通に乗り換える必要が生じます。
そのせいで、京成西船まで出るだけで1時間近くかかってしまいます。
京成西船西船橋もそれなりに離れているので、とにかく手間と時間がかかるのがこのルートのダメなところです。

・都営新宿線と組み合わせる

これも東西線と似たような感じで、途中の京成八幡駅から都営新宿線に乗り換える方法です。
都営新宿線京成八幡駅に隣接する本八幡駅から新宿方面に至る路線で、途中秋葉原(岩本町)、九段下(武道館最寄り)などを経由しながら新宿に至り、さらにそこから京王線に直通します。

京成八幡駅京成西船駅と異なり特急が停車する上、乗り換えも離れていないので西船ルートよりは手間がかからないと思います。
ただ、成田空港駅京成八幡が873円と西船よりも少し高くなってしまう(2ビルからなら運賃そのまま)のと、もし新宿まで移動する場合には都営新宿線の運賃が400円弱かかってしまうので、あまり節約にならないという面もあります。

Peachの利用者で都内で移動しまくる予定がある人は、空港でTokyo Subway Ticketを買うことでメトロと都営が乗り放題になるので、そちらと組み合わせるときにはかなり有効な手段になると思います。

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こちらは2019年2月のバンドリ7thLIVEの時に買ったTSC72h券。
72h券は1500円なので24hあたりの値段はメトロ24h券以下です。
ちなみにこの24h後にこの切符を紛失しています(ドジっ娘)。

東成田駅を利用する

この技は前の2つとは方向性が異なり、成田空港側の乗車駅をそもそも変えてしまおうというものです。
先ほど成田空港の鉄道事情の項目で“メインの”とかいう意味深ワードを付け加えていましたが、メインじゃない駅が存在するんです。

それが、京成東成田線の「東成田駅」。この駅は京成が成田空港に進出したときに「成田空港駅」として開業した駅で、平成の頭に今の体制になるまでは京成側のターミナルでした。
現在ではほとんど利用されなくなり廃墟同然みたいな雰囲気となっています。

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この東成田駅は現在、京成成田駅から芝山鉄道芝山千代田駅方面へ抜ける路線の途中駅的な立ち位置になっており、ここからも京成成田駅へアクセスすることができます。

実はこの東成田駅を使って都心方面へ出ると、上述した空港内の駅を利用するよりも若干運賃が安くなります。
例えば、京成西船京成八幡までであれば、双方とも運賃は741円となり、70円も運賃が安くなります。

東成田駅京成本線スカイアクセスなどとは別の路線の駅であり、どのターミナルからも絶妙に離れていて行きづらいです。
ただ、ターミナル間連絡バスが途中東成田駅を経由するのでそれを使えば比較的簡単に来れます。
また、第2ターミナルからはクソ長い連絡通路でつながってるので一応徒歩で来ることもできます。

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あとは単純に本数が少ないのでそこにも注意が必要です。
ついでに大抵の列車が京成成田止まりなので結局そこで乗り換えが発生して無駄に時間を食います。

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東成田駅の写真無駄にいっぱいある)

とまあこの辺の合わせ技は節約の度合いに対して手間がかかりすぎる気もするので、マジで節約したいときとかには参考にしてみてもいいんじゃないでしょうか。

他の合わせ技としては、勝田台から東葉高額高速線を使うという手もあります。
ただ、無駄に金がかかるのでオススメはしません。
一応考えられるメリットとしては、西船橋駅に抜けてそのまま東西線に直通するのでちょっと楽になるってとこでしょうか。
正直こいつは道化。

成田スカイアクセス線

本線の項が長くなりすぎました。藁
さてお次は京成のもう1系統である成田スカイアクセス線です。
こっちは本線に比べると比較的新しく、開業したのは2010年のことです。

このスカイアクセス線は、それまで途中の印旛日本医大駅を終点としていた北総鉄道北総線を成田空港まで延伸するという形で建設された路線です。
本線が船橋習志野などを通るため南に迂回しているのに対し、このスカイアクセス線(北総線)は千葉県をまっすぐ東西に貫いています。

ではこのスカイアクセス線についてもちょっと紹介してみます。

スカイライナー

はい、言わずと知れた爆速特急。
その最高速度は160km/hで、日暮里と2ビルを最短36分で結びます。
金があるならとりあえずスカイライナーのっとけば快適に移動できます。

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もちろん課金額も決して少額ではなく、ほぼ運賃と同額、つまり全体で見ると無銭特急の倍額とられます。

あと、京成の拠点が日暮里・上野なので、そこからのアクセスで時間とられて結局バスのが早かった、みたいなことも起こるので、そこらへん一回検討した方が無難です。

ちなみに帰り(空港に向かう場合)なら、日暮里駅前の金券自販機で申し訳程度に安くなるので、そこらへん活用してみるのもオススメします。

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あとスカイライナーはネットでも予約できるので、乗り継ぎ時間が渋いときは先にチケット買っとくのも手です。

アクセス特急

無銭(語弊)の方です。

スカイアクセス線経由で青砥まで至った後、押上線に入り、押上から都営浅草線に直通します。
一部はそのまま終点の西馬込まで向かい、そうでないものは泉岳寺から京急線に入って羽田空港や横浜方面へ向かいます。
こいつらは上野方面にはいきません。常磐線各停みたいですね。

無銭とは言っても、やはり線形がいいので速いです。
本線と合流する京成高砂までの所要時間を比較してみても、本線では1時間近くかかるところアクセス線は40分で着きます。
本線鈍足特急しか乗ったことなかったので初めて乗ったときは驚きました。

その代わり、上述したように本線経由よりも200円くらい高くついてしまうのでそこは時間をとるか金をとるかでしょう。

個人的には鉄道移動に限れば一番コスパのいい移動方法だと思ってます。

 

◎JR

この項目いる?

はい続いてはJRですね。
JRの路線は成田線の支線が空港まで乗り入れています。
空港から出る列車は基本総武線方面に直通して、東京駅、そして横須賀線に直通します。

JRの路線の最大の特徴は、千葉県の県都千葉市を経由する関係でめちゃくちゃ南側に迂回させられる点ですね。
そのせいで時間も運賃も余計にかかります。

なので空港脱出でJR使ったことないんですけど、一応空想で紹介します。

成田エクスプレス

出たわね。

こちらもご存じ成田エクスプレス
東京駅までノンストップで快走した後、分裂して横浜方面と大宮方面にそれぞれ抜けていきます。

空港以外千葉県内ノンストップなので、運行側にも沿線側にもメリットないの気のせい?

正直このNEXくん、ついさっきまでクソ雑魚ぼったくりスカイライナー完全下位互換敗北者特急だと思ってたんですが、空港から東京駅の間だと割とスカイライナーと時間面・運賃面ともいい勝負みたいです。バカにしてごめんね。

横浜とかの方までそのまま連れてってくれるので、その辺はアドかもしれないです。

いやその差額で羽田使いなさいよ

私も乗らずにバカにするのはよくないと思うので、一回くらいは乗ってみようと思ってます。

〇非優等列車

いい表現が思いつかなかった。
所謂普通の電車です。

成田空港には、上述したように横須賀・総武快速線系統の列車がやってきます。
東京駅からの所要時間はだいたい1時間半くらい?です。
運賃は1342円で、やはり京成に比べるとかかりますが、日暮里から京浜山手で移動してくることを考えたらトントンってとこでしょうか。

NEXと同様、横浜方面に直通するので、そっち方面の人は楽ですね。

あとはグリーン車が併結されてるので、NEX乗るほどじゃないけど快適に移動したいって時にはちょうどいいかもしれないです。

 

◎まとめ

というわけでごちゃごちゃ書きましたが、まとめるとこんな感じです。

・速さならピカイチスカイライナー

・意外と負けてないNEX

京成本線と地下鉄乗り放題券の合わせ技で節約

・さらに東成田駅利用で極限まで節約

コスパ◎はアクセス特急

・JRそんなバカにするほどじゃなかった

・というかやっぱり格安バス最強

 

というわけで遠征生活で得た経験を書き殴りました。
本当に役に立たないゴミ記事で申し訳ないですが誰かの参考になったらうれしいです。

 

というか良い子のみんなは羽田を普段使いできるような金銭的・精神的余裕を持ちましょう。←これだけははっきりと真実を伝えたかった

 

ではでは今回はこの辺で。
気が向いたらまた変な記事を書くかもしれません。
それでは皆様よい遠征ライフを!
さのなら~🌸

㊗️おおさか東線開業 新・関西(準)最長大回りルート乗車記 後編(実践編)

はいどうも。

では前編↓の続きを書いていく和洋。

sak-sak-sak-yan.hatenablog.com

 

このプランを実行したのは、ダイヤ改正から約1週間経った3/22。前日の3/21に5000円新幹線を使って大阪入りし、石橋で大大勢と酒飲んだりカラオケしたりしてはしゃぎました。

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普段ならそのまま石橋でオタクハウスに押しかけるところですが、この日は心斎橋まで移動して個室ネカフェに一泊しました。

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ちょうど6時間パックが1400円だったのでなかなかアドでしたね。

 

さて翌朝は5時前くらいに起床し、宿の下のハァミリマで食料を調達して御堂筋線に乗り込みました。改札から出れないので食料調達を怠ると最悪死にます。

そのまま梅田まで移動し、JRに乗り換え。朝5時なのに結構駅が混雑してて軽く引きましたね。世の中の人類こんな時間から活動してんのかよ。

尼崎でJR宝塚線福知山線)に乗り換え、1駅先にある今回のスタート地点・塚口駅に到着しました。

ここまでSuicaで乗ってきていたのでいったん改札を出て、塚口から200円区間の切符を買い、もう一度入場しました。いよいよ禁欲関西一周列車旅のスタートです。

 

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第1走者
06:05 塚口
↓ G JR福知山線(JR宝塚線) 福知山行

07:32 谷川

記念すべき第1走者は、福知山線を全線走破して福知山へと至る列車。クロスシート車と予想していたら予想通りクロスシートで来たのですが、そこそこに混んでいたので席にはありつけず、数駅くらいいったところ(多分川西池田とかそのへん)で空きがでたのですかさず座りました。ただ、全転換クロスではなかったせいで、ドアの横(ブロックの進行方向側の端)のボックスになっちゃう席に座らされてしまったので、なんとか他の席に移動できないか窺っていましたが、結局新三田をちょっと過ぎたくらいのところまで空席はできませんでした。

そのままアーバンネットワークの端の篠山口駅を過ぎ、乗り換え駅の谷川に到着。

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ここからは進路を南に変え、新快速も止まるJR神戸線加古川駅を目指します。

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第2走者
07:42 谷川
↓ I JR加古川線 西脇市

08:12 西脇市

いきなり1両編成登場で結構ビックリしました。1人がけのクロスシートがあったので割と快適でしたが。

途中の西脇市で運転系統が分かれているため、加古川行きの列車に乗り継ぎ。

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第3走者
08:28 西脇市
↓ I JR加古川線 加古川

09:15 加古川

両数は2両に増えましたがシートがロングシートになったのでヒリヒリしながら乗車しました。が、眠かったのでそのまま寝てたら加古川に着いてました。

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加古川では中間改札があるのでちょっと緊張しましたが、「大回り乗車です」といったらすんなり通してくれました。

さてここからはJR西日本のエース・新快速の出番です。

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第4走者
09:22 加古川
↓ A JR神戸線新快速 敦賀

10:07 尼崎

爆速新快速で兵庫県を一気に東へと駆け抜けます。昼間に神戸線乗るの何気に久しぶりだったので、明石海峡大橋も見えてテンション上がりましたね。

 

こうして、今回のルートの西側パートを終え、尼崎に到着。

ここからはJR東西線方面に乗り換え、大阪市内の地下を抜けて市内東部の鴫野を目指します。

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第5走者
10:09 尼崎

10:31 鴫野 

尼崎を出るとすぐに地下に入り、地下鉄のような雰囲気を楽しんでいると、突然警報音とともに車両が緊急停止。どうやら車内でキレちらかしたおっさんがいたらしく、それに危機感を感じた乗客がSOSボタンを押したようでした。正直この先の新大阪でクソ時間があることがわかっていたので、あんまり焦ることなくボケーっとしてたら、隣の車両から問題のおっさん登場。ボタンを押した客に怒鳴りつけてました。大阪怖いなあ

数分後に列車は運行を再開し、京橋駅をすぎて鴫野駅に到着。

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この鴫野駅が、おおさか東線の新規開業区間の南端部にあたります。上の駅名標には「じぇいあーるのえ」の表記がありますが、これはそのおおさか東線の駅です。

学研都市線松井山手方面とおおさか東線新大阪方面は同一ホームなのですぐに乗り換えられるのですが、さすがに定刻で1分乗り換えだったので、乗ってきた列車が到着した時にはすでに乗る予定のおおさか東線の列車は発車した後でした。

仕方ないので10分ほど待ち、1本後の列車に乗車。

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第6走者
10:47 鴫野
↓ F JRおおさか東線 新大阪行

11:00 新大阪 

大阪府内で一番新しいJR路線なのに、やってきたのは国鉄車両の201系でした。鴫野を出ると、学研都市線と分岐しておおさか東線の新規開業区間へ。この区間、旅客営業されたのはついこの1週間ほど前ですが、路線自体は貨物線として存在しており、淀川を渡る赤川鉄橋なんかも結構錆び錆びで年季が入ってる感じでした。JR淡路駅をすぎると、もともと貨物線としてあった線路と分かれて、神崎川を渡りながら大きく左にカーブ。南吹田駅を経由して終着・新大阪に到着です。

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現状ではおおさか東線は新大阪までですが、線路はこの先梅田貨物線を経由して大阪環状線西九条方面へ至ります。将来的にはおおさか東線大阪駅の北、北梅田駅まで伸びるそうです。

当初の計画では新大阪で30分くらい時間があったので、改札内のそば屋にでも行こうかなあと思っていたのですが、列車が遅れた影響で20分くらいになってしまった上に、そば屋が想像以上に混んでいたので、諦めて次の列車を待つことにしました。

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第7走者
11:20 新大阪 
↓ A JR京都線B 湖西線新快速 敦賀

13:01 近江塩津

再び登場新快速。京都までは東海道本線をひた走り、山科から分岐して湖西線に入ります。この日の朝の段階では強風で湖西線の運転が怪しい状態(サンダーバード米原経由になってた)だったのですが、このときまでには特に問題なくなってました。

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滋賀のクソ田舎に来ています!

いや湖西線って全線高架なせいでホームからの視界が開けてるから殺風景さに拍車がかかってる気が…。

ガラガラになった列車に揺られながら、琵琶湖の北・近江塩津に到着。反対側のホームに止まっていた新快速姫路行きに乗り換えます。

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第8走者
↓ A JR北陸本線琵琶湖線新快速 姫路行

14:22 草津

北陸本線区間はほとんど寝てましたね。気がついたら米原でした。

米原出るといつもの新快速ルートに入り、いくつか駅を飛ばしながら列車は草津に到着。

草津では改札内にブンイレがあったので、とりあえず食料を調達して次の列車を待ちます。乗り換え時間が30分ほどあったので、クソ寒いホームで待つのはなかなか苦行でした。

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第9走者
14:57 草津
↓ C JR草津線 柘植行

15:40 柘植

時間的にはここでやっと折り返しです。正直すでにキツい。

草津線は特に書くことが思いつかないので詳しいことは割愛します。

 

というわけで、列車は終点の柘植に到着。

ここ柘植は三重県に属し、今回の行程で一番東側にある駅になります。

関西本線からの分岐駅ですが、所属線である関西本線が非電化なので、分岐する草津線の方が設備が豪華になっています。

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ここからの区間が、今回の行程で唯一の非電化区間JR西日本ローカル線おなじみのキハ120の登場です。

第10走者
15:42 柘植
↓ V JR関西本線 加茂行

16:35 加茂

1両編成で本数も少ないのですが、一応観光路線らしく乗客は結構いました。正直今回の行程で一番の禁欲区間だった気がします。

終点加茂までほぼ山の中みたいなところを走り、1時間ほど禁欲してようやく加茂に到着。三重県区間は一瞬でしたね。

ここからはJR大和路線の愛称区間に入り、大阪環状線へ乗り入れるような列車もやってきます。今回もその例に漏れず、大阪環状線を一周して天王寺へと向かう区間快速に乗り換えます。

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第11走者
16:45 加茂

16:51 木津

ただこの列車には1駅分だけの乗車になります。てかなんで大和路線区間って木津じゃなくて加茂までなんですかね。

意外と加茂〜木津の区間でも山がちでトンネルも多かったです。

 

で、1駅分だけ乗って木津駅で下車。

ここ木津は京都方面や奈良方面など4方向の路線が集まるターミナル。ここからは学研都市線京橋方面の列車に乗り換えます。

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第12走者
16:56 木津
↓ H JR学研都市線快速 新三田

17:47 放出

木津を出てしばらくすると、大都会Kyotanabe Cityに入ります。おなじみD大学のキャンパスも視認することができました。そのD大学の最寄りあたりから車内も混雑し始めましたね。

1時間ほどで列車は放出に到着。ここ放出は午前中に降りた鴫野駅のひとつ隣の駅です。

ここからはおおさか東線の南側の区間を走ります。

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第13走者
17:56 放出

18:35 奈良

大和路線に直通する直通快速ですね。めっちゃ奈良に直結してることアピールしてますけど新大阪から奈良に直結して需要あるんですかね…。

久宝寺駅からは大和路線に入り、大和路線の快速列車と同じように王寺までノンストップで走り、奈良に到着。奈良って意外と近いですね。

この奈良駅は、先ほど学研都市線に乗り換えた木津駅から2駅の位置にあります。さっきの放出といい、いかに無駄な移動をしているかがわかりますね…。

実はこの先和歌山線のダイヤの関係上どうしてもこのあと時間が開くタイミングができるので、じゃあ栄えてそうな奈良駅で待機しようと考えていたのですが、なんと改札内売店がなかったので面倒になってホームにいた列車に乗り込んでしまうことにしました。

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第14走者
18:51 奈良
↓ U JR桜井線(万葉まほろば線) 高田行

19:37 高田

ピンチケ105系。ラインカラーと全く関係ない色なのもウケますね。

桜井線は奈良から南下して、大神神社纒向遺跡なんかの近くを通りながら走る路線ですね。桜井駅からは近鉄大阪線と並走します。

 

体感時間は結構長かったですが、50分ほどで高田に到着。

この高田駅は王寺から和歌山線一本で来られる場所ですが、わざわざ奈良を経由してやってきました。

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ここからは和歌山線に乗り換え、山の中を通って和歌山まで抜けます。

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第15走者
19:48 高田
↓ T JR和歌山線 五条行

20:17 五条

この和歌山線は奈良と和歌山を結ぶなんともニッチな路線ですが、沿線には吉野山高野山などの行楽地(への入口)もあります(もっとも、大阪の人は近鉄や南海を使うでしょうが)。

とりあえず途中の五条まで向かう列車に乗り込みます。安定の105系。途中吉野山への入口である「吉野口駅」にも止まりました。まあこの駅から吉野山まではかなり離れているので近鉄で行くしかないんですが。

 

とまあ30分ほどで列車は終着・五条に到着。結局ここからの列車が30分以上ないので待ち惚けです。

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とはいったものの、改札内には屋内の待合室みたいなものがなかったので、凍死しそうになりながらホームのベンチで待つことにしました。マジで寒かった。

10分ほど待っていたら和歌山行きの列車が入線してきたので、すかさず乗り込みました。

車内でしばらく待っていると、反対ホームに本来乗る予定だった五条止まりの列車が到着。よく見たら221系クロスシート車でした。ズル

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一応数人がこっちの列車に乗り換え、列車は発車。

第16走者
20:52 五条
↓ T JR和歌山線 和歌山行

22:19 和歌山

虚無区間を1時間以上走ります。外も真っ暗なのでマジで虚無でしたね。ちょうどこの日の宿泊地が決まってなかったので、いろいろ調べてました。

 

ちょうど宿泊地が決まったところで列車は和歌山に到着。

和歌山線は専用ホームらしく、階段の手前に中間改札が設置されていました。こっちの中間改札の存在は知らなかったのと、有人改札(窓口)が離れたところにあったせいで初狩られました。

なんとか中間改札を通過し、阪和線のホームへ。

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第17走者
22:31 和歌山

23:01 日根野

いよいよこの列車旅もラストスパート、このまま一気に大阪まで駆け抜け…たいところですが、日根野関空快速に乗り換えることになります。

阪和線特有の1人掛けクロスシートを確保し、快適に移動することができました。この区間は冬に紀勢線に乗った時に来ましたが、今回は夜だったのでなにもわかりませんでした。

大阪一の秘境駅といわれる山中渓駅を過ぎ、列車は大阪府に突入。しばらく走って、乗り換え駅の日根野に到着です。

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アイヤーSwarmチェックインし忘れてたネ

日根野は言わずと知れたクソ立地空港関西国際空港への分岐駅です。ここからはその関空方面から来た関空快速に乗り換え、猛スピードで大阪市内を目指します。

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第18走者
23:02 日根野

23:36 天王寺

さすがに結構混んでましたが、鳳過ぎたあたりで空席が出たのですかさず座りました。

爆速の関空快速で30分ほどで大阪の南の大ターミナル・天王寺に到着。

 

日中の関空快速なら、このまま大阪環状線を一周してくれるので都合が良かったのですが、こいつは天王寺止まりだったので仕方なく大阪環状線外回りホームへ移動。

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第19走者
23:40 天王寺
↓ O JR大阪環状線外回り 京橋行

00:00 大阪

天王寺から大阪に向かうには内回りで行ってもいけるのですが、内回りだと既に通った京橋駅を経由してしまうのと、単純に外回りの方が距離が長いので、外回り(西九条方面)で大阪駅を目指します。

快速系は止まらない芦原橋や野田などにも止まりながら、20分かけて北のターミナル・大阪駅に戻ってきました。

18時間ぶりの大阪駅。朝も混んでましたが日付が変わるこの時間も大量の人であふれてました。

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ほぼゴールみたいなもんですが、最後の1駅分のため、JR神戸線のホームへ移動します。

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いよいよ最後の列車、普通列車西明石行きに乗り込みます。

第20走者
00:13 大阪

00:16 塚本

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LCDが後付けなので変なところについてて面白かった。

大阪から塚本までは一瞬で、淀川を渡ったらすぐに着きました。

 

というわけで、

所要時間:18時間11分
総移動距離:748.5km(東京→岡山くらいの距離)
実質移動距離:6.8km(塚口→塚本)
乗り換え回数:19回

移動費:200円

この日1日をかけた禁欲列車旅が無事完結しました。

 

とりあえず改札に向かい、有人改札で無効印を押してもらい、駅の外に出てみました。

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いや、本当に長かったですね。もうやりたくないです。

 

とりあえず写真だけ撮って、再びホームへ。この日の終電である西明石行きの電車に乗り、尼崎乗り換えで朝この旅を始めた塚口駅へ向かいました。というのも、旅の途中でめちゃくちゃ天一が食いたくなったので、夜遅くまでやってる天一とネカフェがある駅を探したところこの塚口がヒットしたわけです。

というわけで駅からしばらく歩いて天一へ。

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数時間ぶりの食事。さっさと食ってネカフェに移動してこの日(日付変わってるけど)は終了です。

 

ちなみに翌日は梅田で定価割れの18きっぷ(4回分)を確保したのち大村さんと合流してゴミみたいな街(道頓堀)を歩いた後、汐乃さんとも合流してシーシャカフェに行きました。

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すごいアングラな雰囲気でしたね。

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沼にはまるオタク。いやこれは沼でしたね。福岡にもあるらしいのでオタク集めて行きたいところです。

 

とまあ実践編はこんなところです。正直なんの生産性もないのであんまりおススメはしないですね。興味ある人はやってみてもいいんじゃないでしょうか。東京近郊区間大阪近郊区間は路線網が複雑でいろいろなルートが取れるので、いろいろ考えてみるのも楽しいかもしれません。

それと、大都市近郊区間内の乗車券は基本当日限りなので、1日で回れるルートしか取れないのですが、大晦日→元日の終夜運転の時だけは2日間使えるので、今回できなかった塚口→加島のルートや、東京近郊区間の最長大回り(北小金→馬橋)なんかもできます。機会があったらやってみたい気もしますが、さすがに年越しの瞬間をそこで潰したくはないですね。

 

一応書くことは書いたので、今回の大回り乗車記はここでおしまいです。

ではではみなさん、さのなら〜🌸

㊗️おおさか東線開業 新・関西(準)最長大回りルート乗車記 前編(解説編)

えーみなさんお久しぶりです。

ブログ更新サボりすぎてなんとこれが今年最初の記事らしいですね。

 

さて今回は「大都市近郊区間大回り乗車」を使って200円で関西地区を一周してきたのでそれを記事にしようかと思います。

 

◎まず「大都市近郊区間大回り乗車」って😩💭ナンャ‥‥。

みなさんが普通きっぷを買うときには、乗車駅と降車駅に加えて、その「経路」なんかも決めると思います。

例えば東京から名古屋に行く場合、大多数の人は東海道新幹線を利用していくと思いますが、その他にも中央本線を経由する方法もあります。

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ややこしくなるので在来線だけで考えても、青の東海道本線を通るルートと、赤の中央本線を通るルートを挙げることができます。通常、乗車券料金(いわゆる「運賃」)は、通るルートの営業キロをもとに計算されるため、通るルートが違えば料金も変わってきます(青ルートは6260円、赤ルートは6480円)。

一般には距離が伸びれば伸びるほど料金は高くなるため、今回やった関西一周みたいなことをやったら結構な額の費用がかかってくるはずです。

 

しかし、JRにはこの規則の「例外」となるエリアが存在します。

それが、「大都市近郊区間

大都市近郊区間は、東京・大阪・仙台・新潟・福岡の5都市に設定されており、

  • 図のそれぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。
  • 重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
引用元:運賃計算の特例:JR東日本(2019-03-27参照)

というルールが適用され、どれだけ長い経路で乗っても、それがエリア内で完結していれば、最短経路の運賃で乗ることができるのです。例えば、東京から新宿に行くのに、中央線快速で行っても、山手線内回りで行っても、山手線外回りで行っても、その運賃は変わりません。

 

この制度を利用したのが、「大都市近郊区間大回り乗車」です。

例えば、東京→神田で乗るときに、

東京 −[東海道本線]→ 茅ヶ崎 −[相模線]→ 橋本 −[横浜線]→ 八王子 −[中央本線]→ 西国分寺 −[武蔵野線]→ 西船橋 −[総武本線・支線]→ 秋葉原 −[東北本線電車線(山手・京浜東北)]→ 神田

と大回りして乗っても、運賃は初乗りの140円です。

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このように非常に安い運賃でめちゃくちゃ長い距離を乗ることができるようになるのが大回り乗車の魅力なのですが、いくつか注意点があります。

まず、大回り経路は一筆書き(一度通った駅は通れない)でなければなりません(分岐駅通過の特例などを除く)。そのため、例えば東京から山手線を一周して東京駅に戻ってきた後、京葉線に乗り換え蘇我方面を目指す、といったルートはアウトになります(起点駅を有楽町や神田にすればOK)。

また、途中下車(この場合の途中下車は改札を出場すること)もできないので、途中で観光地に立ち寄ったりといったこともできません。ホームに降り立つことは自由にできますが、無人駅ではその列車を降りることが改札を出るのと同じ扱いになるため、基本ホームに降り立つことすらできません。つまり、出発駅から目的地まではずっと改札の中から出られないことになるので、ある意味18きっぷよりも禁欲かもしれません。

 

◎今回の経路の解説

今回は「大阪近郊区間」のエリア内で最長の大回りルートを回ろうと思い計画を立てました。

これが大阪近郊区間の路線図になります(JR東日本HPより)。

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この大阪近郊区間でポイントになるのが「尼崎駅」です。この尼崎駅を中心に、「∽」の字を描くようなルートをとることで、エリア内の広範囲をカバーすることが可能になります。

さらに、もう一つポイントになるのが、おおさか東線の「鴫野〜新大阪」です。この区間は、2019年3月16日のダイヤ改正で新規開業した区間で、この区間の開業により、より長距離の大回りが可能になりました。

まずはそのダイヤ改正前の最長大回りルートがこちら。

 

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塚口 −[福知山線]→ 谷川 −[加古川線]→ 加古川 −[山陽本線東海道本線]→ 山科 −[湖西線]→ 近江塩津 −[北陸本線]→ 米原 −[東海道本線]→ 草津 −[草津線]→ 柘植 −[関西本線]→ 木津 −[片町線]→ 放出 −[おおさか東線]→ 久宝寺 −[関西本線]→ 奈良 −[桜井線]→ 高田 −[和歌山線]→ 和歌山 −[阪和線]→ 天王寺 −[大阪環状線]→ 京橋 −[JR東西線]→ 加島

通算営業キロ:738.9km

尼崎駅をはさみ込む塚口駅と加島駅を起点・終点として「∽」字型のルートをとっていることがわかります。

 

続いておおさか東線の新線区間を入れて考えた最長(と思われる)ルートがこちら。

※ちゃんと検証してないのでもしかしたらもっと長いルートがあるのかもしれない(ガバガバ)

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塚口 −[福知山線]→ 谷川 −[加古川線]→ 加古川 −[山陽本線東海道本線]→ 大阪 −[大阪環状線関西本線]→ 天王寺 −[阪和線]→ 和歌山 −[和歌山線]→ 高田 −[桜井線]→ 奈良 −[関西本線]→ 久宝寺 −[おおさか東線]→ 放出 −[片町線]→ 木津 −[関西本線]→ 柘植 −[草津線]→ 草津 −[東海道本線]→ 米原 −[北陸本線]→ 近江塩津 −[湖西線]→ 山科 −[東海道本線]→ 大阪 −[おおさか東線]→ 鴫野 −[片町線]→ 京橋 −[JR東西線]→ 加島

通算営業キロ:750.6km

旧ルートに比べ新ルートでは通算営業キロが10km以上長くなっていることがわかります。

ところが、このルートをYah○o!の乗換案内で調べたところ、加島→塚口の逆ルートも含めて1日ではできなさそうだったので、これに準ずるルートがないかと調べてみることにしました。

というのも、尼崎駅を取り囲む駅は塚口駅福知山線)と加島駅(JR東西線)だけではなく、東海道本線JR神戸線)の塚本駅および立花駅もあります。塚口と加島を起点および終点とした場合が経路の営業キロが一番長くなるわけですが、この組み合わせに残りの2駅を用いても、若干距離が短くなるだけでルート自体はほぼ変わらないので、そちらでなんとかならないか探してみたわけです。

すると、塚口→塚本なら1日でいけることがわかったので、このルートを(準)最長ルートとして乗車スケジュールを立てました。

 

そして完成した乗車スケジュールがこちら(路線名は路線愛称を交じえて表記しています)。

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塚口06:05 G福知山線(JR宝塚線)→ 07:32谷川
谷川07:42 −I加古川線→ 08:12西脇市08:28 −I加古川線→ 09:15加古川
加古川09:22 −AJR神戸線 新快速→ 10:07尼崎 
尼崎10:09 −HJR東西線学研都市線→ 10:31鴫野 
鴫野10:32 −Fおおさか東線→ 10:45新大阪 
新大阪11:20 −AJR京都線B湖西線 新快速→ 13:01近江塩津
近江塩津13:07−A北陸本線・JR琵琶湖線 新快速→ 14:22草津
草津14:57 −C草津線→ 15:40柘植
柘植15:42 −V関西本線→ 16:35加茂
加茂16:45 −Q大和路線 区間快速→ 16:51木津
木津16:56 −H学研都市線 快速→ 17:47放出 
放出17:56 −Fおおさか東線Q大和路線 直通快速→ 18:35奈良
奈良19:25 −U桜井線(万葉まほろば線)→ 20:13高田
高田20:18 −T和歌山線 区間快速→ 21:47 五条 21:52 −T和歌山線→ 22:19和歌山
和歌山22:31 −R阪和線→ 23:01日根野23:02−R阪和線 関空快速→ 23:36天王寺
天王寺23:40 −O大阪環状線→ 00:00大阪
大阪00:13 −AJR神戸線→ 00:16塚本

通算営業キロ:748.5km

 

最長ルートと比べると2kmほど短くなってしまいましたが、一応最長ルートに準じたルートで回れることがわかったので今回はこの行程を実践することにしました。

 

長くなってしまいそうなので、とりあえずここまでを前編(解説編)として、後編(実践編)は別記事に分けます↓

sak-sak-sak-yan.hatenablog.com

ではではさのなら🌸

Let's G🤗! Poppin'Party! ~ ポピパ6thLIVEのおもいで

みなさんお久しぶりです。

 

さて私は火曜日にポピロゼラスのCDをフラゲし、いよいよ次の7th LIVEの申し込みを始めようとしているところなのですが、この間の週末で6th LIVEが終わったばっかなんですよね… スパン短くて余韻に浸る暇もありません(まあライブいっぱいやってくれるのは単純にうれしいですが)。

というわけで今回はポピパ6th LIVEについてあれこれ書いてみようと思います。

実はまだ夏の遠征記事完結してないんだけどね

 

これまでの記事みたいに遠征全体をまとめていくのもいいんですが、分量が多くなりそうで面倒なので、とりあえずライブ自体のことだけを書いていくことにします。ツイッターに散々いろいろ投下してますが、一応まとめておきたいので。

 

当日はオタクどもと都内いろいろ回って、開場とほぼ同時くらいに国技館に着きました。国技館周辺はめちゃくちゃオタクであふれかえっていて限界でしたが、一緒にいたオタク(暇研とかサクラマスさん)が身内を見つけるたびに鈴振って取り囲んでいたのでもっと限界でした。

開演20分前くらいに入場し、座席へ。今回は会場が国技館ということもあって、「枡席」とか変わった席もありました。床に座って相撲見るためのアレですね。

私の座席はその枡席だったのですが、なんと枡席ゾーンの一番後ろだったんですね。これは事前の情報からなんとなく知っていたことなのですが、いざ入ってみたら意外といい感じにステージ見えたので安心しました。

 

 ペンラとかUOとかを準備しつつ待っていると、映像が流れ始めいよいよライブが始まりました。その後キャストが一人ずつ舞台上に登場。最後の愛美さんはまさかの床下からの登場でしたね。

 

そしてそのまま1曲目へ。1曲目はまさかのぽっぴん'しゃっふるでした。この曲、ずっとライブで聴きたかったんですよね。そろそろやってもおかしくはないかなあとは思っていたのですが、まさかやってくれるとは… 実は音が聞こえてきた瞬間、「あれ?これってもしかして…」という疑惑が浮かんだのですが、0.5秒後にその疑惑が確信に変わり、マジで絶叫しました。「ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?」って感じ。しょっぱなから喉潰す勢いでコールいれました。

 

1曲目から完全に"仕上がった"状態になったところで2曲目、ダブルレインボウ。神曲神曲神曲。ただ、この曲は5th LIVEでいうCiRCLINGみたいな立ち位置の曲かなあとおもっていたので、アンコール前ラストかアンコールで来そうな予感がしていたので、これはこれで予想外な展開でした。まあ衣装が衣装だったので冒頭で来そうだなという感じはありましたが。

とにかく来ちゃったもんは来ちゃったもんなので、ぽぴしゃからのテンションをそのまま引き継いでカチ上がり続けました。ここで1回目のUO消費でしたね。

 

そしてそのまま、みんな大好きティアドロへ。今んとこ現地参戦したライブすべてでティアドロやってますね。もはや定番曲です。

今回は2番で青から赤に変えるのを若干失敗して0.3秒くらい遅れました(失態)。もちろん「この手を離さない」で絶叫しながらUOカチ折ってはしゃぎました。ちなみに今回は基本さっきみたいな絶叫が多かったです。

サビ前家虎も結構いてたのしそーだねーとか思っていたんですが、今回はなんと2番サビ前でも入れるヤツがいました(いつもいるのかもしれないけど)。1番は綺麗に入るので入れたくなる気持ちはわかりますが、2番は完全に入らないでしょ。耳付いてんの?

 

3曲終わったところで一旦休憩、幕間の茶番映像が始まりました。今回の映像は正直趣旨もよくわからなくて割と虚無りがちでしたが、ところどころ面白いところもありましたね。おえかきの森のリレーみたいなやつで愛美さんが問題児になってたのとか面白かったです。

 

そして映像に一区切りがつき、ピコピコ音とともにライブが再開。ガルパピコのOPですね。この曲結構すきなんですけど、ガルパライブみたいなタイミングじゃないとできないだろうと思っていたのでこれまたかなり予想外でした。いやはやコール覚えた甲斐があったよ。西本りみさんがチョココロネ投げたりしてガルパピコ再現してたのもよかったですね。

ただ周りのオタクが全くコール入れてなくて事実上カラオケ状態になってました。カスがよ。なのでちょっと残念でもあります。あれみんなでコール入れたら絶対楽しいのに。

 

そのまま「クリスマスライブ」という流れになったので、「お?あの曲くるか」と身構えていたら、始まったのは「最高!」。

この曲めっちゃ周りからの評価低くて悲しいですね。UOグルグルできて楽しいので結構好きなんですが。なんかよくわからない人の映像も流れてました。今回のライブのテーマである「Let's Go!」と「さあ行こう!」って意味一緒だし、ある意味5th LIVEにおけるHHPみたいな曲かもしれないですね。

 

そしていよいよお待ちかねのあの曲。クリスマスのうたですね。この曲、シーズン的に12月のライブでしかできなさそうなので、マジで今回逃したら一生やらないんじゃないかって感じです。

TNGCが無銭配布してたサンタ帽を被り、鈴を持ってシャンシャンしました。この曲ははしゃいだもん勝ちです。まあさすがに鈴の音響かせたら周りのオタクからシメられそうだったので、連番のもーんくん側の手で持つことで周りへの影響は最小限にしましたが。

 

こうしてとびきり楽しい曲を集めたクリスマスライブパートも終わり、再び映像パートへ。なんか対決していた気がしますがよく覚えてないです。

 

次の映像パート明けはときエクでした。この曲、一応アニメOPだし、対外的にはポピパのメイン曲的扱い(オゲンキ収録曲にもなってたし)だと思うんですが、イマイチ地味な気がしますね。こういうバンドリ単独のデカいライブでやるのも結構久しぶりですし。

でもコール楽しいし割と好きな曲ではあります。ただ、冒頭サビは「フフフー!」を入れるところはバックの音が「デデデ!」じゃなくて「デン!」なので、ここだけはフフフーしない方がいいような気もしてます。まあどうでもいいですね。

あと個人的には「ぶどうかーーーーーん!!!!!!」のアレがすきなので、次のライブでやってまたあれをやってほしいと思ってます。

 

そして曲が終わり歓声が響き渡る中、あのフレーズが聴こえはじめました。

 「陽が落ちて 歌声は 星となり…」

ぽぴしゃのときを上回るレベルで絶叫し、即UOをカチ折っていました(おかげでラスサビまでもたなかった)。フェスみたいなイベントではちょくちょくやってるみたいですが、バンドリの単独ライブでは1月のガルパーティ1日目ぶりでしたね。現地で回収できてマジでよかったです。ラスサビでもう一回UO折るか悩みましたが見送ってしまいました(カス)。

 

そしてTime Lapseを終えたところで、「次の曲で最後~」のMCが。普通にまだまだライブ中盤の気分でいたので、本気で「え~~~~~~~~~~~~~~~~~」って叫んでましたね。まあアコースティックとかなかったしこんなもんなんでしょう。

アンコール前最後の曲は、お決まりのスタビ。5thでは他の曲を引き立てるためにトリの座を譲っていたスタビでしたが、再び帰ってきてくれました。個人的に、スタビは愛美さんの「皆一緒に~」までは歌わないと決めてたんですが、今回は初っ端からそれがあったのでのっけから全力で歌わせていただきました。ラスサビではバッチリUOも折れたので、過去一で「楽しい」スタビになりましたね。スタビは所謂「エモ曲」だとは思いますが、皆で盛り上がれる曲でもあるのでやっぱ強いなあと思いました。

 

そしてキャストが退場し、アンコールの大合唱からあの虚無映像の続きを挟んで、ライブはアンコールタイムへ突入。

アンコール一発目は、(この時点での)最新シングルの表題曲、ガールズコード。盛り上がれる曲ではないですが、嫌いではないですね。周りからの評価あんまよくないですが。あんまりポピパにはない感じの曲なので、これはこれで可愛らしくていいと思います。ただラスサビのタメを認識できていないオタク多すぎてちょっとアレでしたね。

 

さてアンコール1曲目が終わり、そのままMCを挟んで流れ出した曲は……まさかのキズナミュージック。

ごめんなさいちゃんと予習してなかったです。試聴動画1周しただけだったのでマジでやられたと思いました。一応雰囲気でノッたりはしてみましたが、ほぼ初聴であるのに加え、音の環境がクソすぎて曲がはっきり聞こえず、あんまりカチ上がれませんでした。かわいそうに

ライブ後に西本りみさんも言っていましたが、この曲はアニメ二期OPということもあり、その内容と結構リンクしているところも多いと思うので、アニメをある程度見た状態で臨む次のライブがとても楽しみです。

 

そしていよいよアンコール最終曲。まあエンディングってことで無難にキラ夢でも来るんかな~とか適当に考えていたのですが、キャストのMCで"わからされ"ました。ここに「始まりの曲」であるイエバンを持ってきたんですね。

いやもうこれは壊れるでしょ。正直この時点では低まり気味になってたんですが、それはもう一瞬でV字回復。冒頭の「In the name of」の直前で竿隊2人と一緒にジャンプするやつも無事成功し、完全に覇者の顔つきでした。いやここで跳ねない奴マジで弱い。かなり喉やられてましたが、出せる限りを尽くしてコール入れ、ラスサビでバチコリUO焚いてはしゃぎ倒しました。俺は""やりきった""__________。

 

今回のライブですが、やはり普段と比べると微妙に充足感がない感じは否めませんね。前回の5th LIVEが充足感の塊みたいなライブだったので、どうしてもそれと比べてしまいます。でもぽぴしゃやダブルレインボウ、Time Lapse回収できたし、クリスマスのうたでシャンシャンできたし、割とやりたかったことはできたのでこれはこれでよかったなと思っています。

あと、今回は全体的に音の環境がマジでクソで、大塚紗英さんのギターソロとかめっちゃ耳をステージの方に向けて聴いていましたがあんまよく聴こえなかったです(伊藤彩沙さんのキーボードも)。今回皆さんかなり演奏よくなってたって社畜のデブ(@Himariken_Bass)からきいたので、かなり惜しいことをしてしまったかもしれないですね…。やっぱりポピパのキャストがいい演奏してくれるとそれだけで盛り上がるし、それはしっかり観客の元まで届けてほしいってのはあります。いろいろ難しいところはありそうですが。

 

というわけでここまで長々と6thで感じた諸々を書き綴らせていただきました。文章まとめるの下手なのでかなり読みにくい記事になってそうですが許し亭ゆるして。

とりあえず次のライブはもう2ヶ月後、チケット先行受付に関してはすでに始まっています。たぶんあっという間にライブを迎えてしまうでしょうね。ライブ前に口頭試問とかありますがライブを糧に頑張っていきたいと思います。

 

今回はライブそのものに絞って記事を書きましたが、スショイツリー行ったり最悪な飲み会やったりもしたのでいずれ記事にするかもしれません。

 

あ、あと最後に

今回ライブに合わせて記念イラストを描かせていただいたので貼らせていただきます。

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ではさのなら🌸

2018夏 北海道・東日本遠征 10日目

9/6(THU)(10日目) 青森→首都圏

はいお久しぶりです。

この旅行記をブログにまとめ始めてからもう1ヶ月以上経ちましたが、やっと10日目まで来ました。さて本来の予定であればこの10日目で旅は終わりだったわけですが、前日を函館観光に充てたためこの日のうちに帰れなくなり、結果1日伸びることになりました。

 

前日の人権泊からまたいつも通りのネカフェ生活に戻っていたので、慣れた感じで出発30分ほど前に起床し、いつも通りのTwitterチェック。とここで、なにやらタイムラインに不穏な文字列が散らばっていることに気づきます。

「北海道 地震」「全道停電」

気になって調べてみると、なんと寝ている間に北海道で巨大地震が起こったというニュースが。これだけでもかなりヤバイ状況なのですが、さらにショッキングなニュースが、後者の全道停電。震源近くにある北海道電力の苫東厚真火力発電所地震によって機能停止に陥り、その影響でブラックアウトが起こってなんと全道停電という事態に…。当然昨日乗ったはこだてライナー北海道新幹線は電気で走る「電車」なので、この日は朝から運転見合わせ。それどころかいつ電気が復旧するかもわからないという大変な状況になっていたのでした。

地震そのものの被害は苫小牧など胆振地方から札幌都市圏周辺にかけての範囲が中心で、前日にいた函館など道南地方には直接の地震の影響はなかったようですが、この停電に巻き込まれていたら、北海道を脱出することもできない、スマホモを充電することもできない…とかなりピンチな状況になっていたことは想像に難くありません。

 

あまりの事実に唖然としながらも、前日意地でも北海道を脱出しようとした自分に感謝しまくりながら、ネカフェを退店して青森駅へと向かいました。

ここ青森は本州の中では北海道に一番近い土地なわけですが、さすがに海を隔てている上に管轄の電力会社も違うので、何か被害があるわけでもなくいつも通りの朝を迎えている感じで、列車も平常通り運行しているようでした。

 

さてここ青森から関東方面まで南下するにはいくつかの方法があります。旧東北本線3セクおよび東北本線を使う王道ルート、奥羽本線を福島まで南下するルート、秋田から羽越本線に入って日本海側をひたすら進み新潟を経由するルート(これは計画当初の往路ルートでした)などですかね。

このうち一番東京までの所要時間が短くなるのは(旧)東北本線ルートなのですが、これまで何度か紹介してきたようにこの区間はJR線ではない三セクを挟むので18きっぷでは通れないのです(正確には青森~八戸の区間に関しては、八戸や途中の野辺地から分岐するJR線の八戸線大湊線を利用する乗客のために、特例として18きっぷで通過が認められています)。

往路のときには北東パスがあったため何の問題もなく盛岡から八戸まで北上できたのですが、この前日の時点で北東パスの有効期間が終了したため、このルート(下の図の青ルート)は使えません。かといって、奥羽本線を使って秋田駅を経由していくルートは時間がかかりすぎてこの日のうちに東京に着くことが不可能松になってしまいます。そこで今回は、花輪線を経由する赤のルートを採用しました。

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花輪線秋田県の大館と岩手県好摩を結ぶ路線で、奥羽本線と組み合わせることで三セク区間を回避しつつ盛岡を目指すことができます。ただ、花輪線岩手県側の終点・好摩駅はIGR線の途中駅であり、好摩~盛岡間に関してはIGR線内を走ることになるため、この区間の運賃は別途発生してしまいます(650円)。

完全に三セクを回避できるわけではありませんが、これ以外のルートは東京までたどり着けないことがわかっていたため、今回はこのルートで盛岡まで行き、そこからはひたすらに東北本線に乗っていくことにしたのでした(前日に大館まで行こうとしたのもこのため)。

 

行き止まり構造の青森駅ホームへ向かうと、既に奥羽本線の列車が待機中。なんとこいつは秋田行きというなかなかのロングラン列車でした。

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07:04 青森

 JR奥羽本線 秋田行

08:38 大館

ここから浪岡までは前日に既に通ったルートになりますね。途中どっかの駅で高校生が大量に乗ってきましたが、弘前でみんな降りて行きました。弘前を出てしばらくするとちょっとした山岳地帯になり、秋田県に突入、列車は大館駅に到着しました。

大館駅の駅舎はめちゃくちゃ綺麗で、いい感じの待合スペースもあったので正直野宿できたなあとか思いつつ、花輪線の出発時間まで駅周辺を軽く徘徊しました。

秋田と言えば秋田犬ですが、ここ大館駅では二匹の秋田犬が観光駅長を務めているらしいです。名前がまさかのコンテンツを越えた中二病タッグだったので思わず写真に撮ってしまいました。

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とまあいろいろやって時間つぶしてたらいい時間になったので、再入場してホームへ向かいました。

09:23 大館

↓ JR花輪線 盛岡行

12:15 盛岡

盛岡までは3時間弱の(この日の行程では)長旅。途中の十和田南駅では遠軽駅のようにスイッチバック構造になっている関係で進行方向が変わったりしました。

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列車は知らないうちに岩手県に突入し、大館から2時間半ほどでIGR線と合流する好摩駅に到着。といっても特に乗り換えや乗務員の交代などが行われることは無く、ただの途中駅といった感じでした。そのまま30分ほどIGR線を走り、列車は盛岡駅に到着しました。

花輪線はれっきとしたJRの路線ですが、IGR線を経由する関係で、JRのホームではなく、往路でも利用したIGRのホームに入線。当然IGRの改札を通るのでしっかり好摩~盛岡の運賃を徴収されます。

改札で650円を現金で払い駅を出場し、食事をするため駅周辺を探索。駅地下は富豪ランチばかりで、さっきの650円のせいで所持金が1000円ほどになっていた私にはとても手が出なかったので地上に上がってみると、道の反対側に見慣れた黄色の看板が… 吸いこまれるように入店しました。

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松屋交通系電子マネーで支払いができるので、ありがてえありがてえと思いながらいつも通り牛めしをかきこみました。

 

さて腹ごしらえをしたところで駅へ戻り、今度はJRの改札から入場して東北本線のホームへ向かいました。

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ここから上野・東京まではひたすら東北本線を南下するだけの旅になります。

13:09 盛岡

↓ JR東北本線 一ノ関行

14:37 一ノ関

この区間は往路でも通った区間ですね。特になにもなかったのでスルーします(は?)。

というわけで一ノ関に到着。往路では仙台から新幹線課金をしましたが、復路では在来線でノロノロ仙台方面を目指します。

14:41 一ノ関

↓ JR東北本線 小牛田行

15:28 小牛田

一ノ関駅では盛岡方面と仙台方面で運転系統が分断されているおり、車両のラッピングカラーも変わります。同じ701系電車でもいろんな色があって面白いですね。

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一ノ関~小牛田間は岩手県宮城県を行ったり来たりする区間になります(一ノ関の1つ隣の有壁駅宮城県だけどその隣の清水原駅岩手県)。この区間も特に書くことがないですね。途中車窓がいい感じのところとかはありましたが。

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とまあ何事もなく列車は宮城県は小牛田(←地味に初狩り読み)に到着。ここからは本格的に仙台エリアに入り、列車もちょっと近代的になります。

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ここ小牛田には車両基地があり、仙石東北ライン用の"ハイブリッド気動車"、HB-E210系が止まっていました。

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さて小牛田からは仙台行きの列車に乗車です。

15:42 小牛田

↓ JR東北本線 仙台行

16:30 仙台

この区間は一部仙台から石巻方面へ至る仙石線と並走します。途中松島~塩釜間には東北本線仙石線を結ぶ連絡線があり、この連絡線を使って仙石東北ラインが運転されています。

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東北・仙石両路線とも電化はされているわけですが、仙石線が戦前から電化開業していたため直流電化であるのに対し、東北本線は後になってから電化されたため田舎特有の交流電化となっているため、仙石東北ラインは上にも出てきたハイブリッド気動車で運転されます。できることなら乗ってみたかったですが時間がカツカツなので当然断念…

 

連絡線と合流すると、車窓左手に日本三景の一つ・松島の海が…一応見えます。多分仙石線の方が海に近いので綺麗に見えるんじゃないですかね。知らないけど。頑張ってそれっぽいのは撮りました。

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海岸線を離れてしばらくすると仙台の市街地に入り、この列車の終着・仙台駅に到着です。

ぴったり1週間ぶりの仙台ですね。

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時間があったのでいったん外に出てみたのですが、特にすることもなかったのですぐホームに戻りました。

引き続き東北本線を南下するため、福島行きの列車を待っ…ていたのですが、停車位置の関係でそこには停まりませんよと言われ人が大量にいる方へ追いやられてしまいました…。てか一緒に列作ってた人たち地元民でしょなに狩られてんの。

というわけで着席の望みがほぼ皆無になったところで列車が入線してきたので、おそらく帰宅民と思われる人たちと一緒に列車に乗り込みました。

17:01 仙台

↓ JR東北本線 福島行

18:22 福島

案の定席にはありつけず、ガチ虚無消化マンと化してしまいました。仙台の南には名取や岩沼といった比較的大きな街があり、そこでいくらか降りてくれるのでは?とも考えたのですが、それなら先発の常磐線原ノ町行きに乗るだろうと思われるし、実際にあんまり降りている様子はありませんでした(一応ちょっとは降りたけど席は空かなかった)。

その後県南の白石駅を過ぎたあたりで空席が出始めたのでようやく座れるという思いで着席しました。このあたりで日が暮れはじめ、あたりは真っ暗に。こんな調子で関東までたどり着けるのか不安になりながら、福島県県都・福島駅に到着しました。

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さすがに空腹になっていたので、駅のNEWDAYSによっておにぎりを調達しました。ついでにゆうちょのATMも発見したので所持金バトル界隈を引退することにも成功しました。

ホームに戻り、車内で食うのもアレだしなあと思って待合室でおにぎりを貪っていたら、いつのまにか次に乗る列車の席が埋まってしまっていたのでまたガチ虚無立席部に復帰してしまいました。かなしいなあ

 

福島からは一気に栃木県との県境に近い新白河まで移動します。やっと終わりが見えてきた感じですね。ちなみに列車はまたまた701系です。もう十分堪能したよ…

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18:50 福島

↓ JR東北本線 新白河

20:23 新白河

さすがにもう書くことがないです。外真っ暗だし。もう飽きた早く東京に着きたい以外の感情を失いました。

 

ということで新白河到着です。

ここはあれですね、日本で唯一「村」に所在する新幹線駅として有名ですね。

さてさていよいよ次に乗る列車で栃木県に突入します。これまで散々701系に乗らされ飽き飽きしていたところですが、ようやくそんな701系天国(ほんとに天国?)である東北地方を抜け、日本の首都たる関東地方に足を踏み入れるわけです。一体どんな列車がお出迎えしてくれるんでしょうね!列車を降り、人が流れていく方向に向かって歩いていくとそこにいたのは……

 

 

 

 

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† キ ハ 1 1 0 †

 

まあ知ってたんですがね。まさかの気動車、しかも2両編成のキハ110です。いやどっか別のローカル線の列車なんじゃないの?と思いたいところですが、新白河から他の在来線は分岐しておらず、これが正真正銘の東北本線・黒磯行きの列車です。

栄えある関東地方の入口を飾る列車がこんな残念なことになってしまっているのには理由があります。ここまで乗ってきた東北本線は交流電化された区間だったのですが、この先の首都圏エリアは直流電化となります。この交直切替が行われるポイントが黒磯駅なわけですが、その切替のデッドセクション黒磯駅の北側、つまり福島県側からみて黒磯駅の手前に設けられているのです。というのも、数年前までは黒磯駅は交直両対応の駅だったのですが、いろいろあって完全直流化が実施され、交流車両は黒磯駅に入線できなくなってしまったのです。もちろん交直両対応の列車もあり、実際にこの区間で運用もされていますが、お高い車両であまり数がないのかこのように気動車が出動する事態となっているようです。

 

というわけで日本を代表する大幹線をローカル線のごとき車両で進んでいきます(まあこの区間の運行本数はそもそもローカル線並ですけど)。

20:26 新白河

↓ JR東北本線 黒磯行

20:50 黒磯

しばらくすると列車は黒川橋梁を越え、栃木県に入ります。気動車区間はあまり長くなく、30分ほどで鉄道における関東の北端・那須塩原市黒磯駅に到着しました。

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ここからは首都圏でおなじみ「宇都宮線」の愛称区間となり、ラインカラーも変わります。といっても、黒磯から直接東京方面までいく列車は少なく、大抵はこの先宇都宮までの列車になります。

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ホームにいたのは4両編成の205系。ひとまず県都宇都宮を目指します。

20:56 黒磯

↓ JR宇都宮線 宇都宮行

21:48 宇都宮

意外と黒磯から宇都宮って時間かかるんですね… ともあれ、なんとか無事に"結果"が彷徨い哭く町、鬱ノ宮宇都宮に辿り着きました。

そして到着したホームの反対側には…

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上  野

 For Ueno

青森を出て15時間、感動モノですね。

この日の旅もラストスパート、一気に都内を目指します(^。^)

21:50 宇都宮

↓ JR宇都宮線 上野行

23:38 上野

さすがにこの時間では車内もガラガラだったので、ボックスシート車両まで移動してボックスを占領するやつをやりました。

今日も俺は荒野を爆走する
わずかな希望を停留させる人々を乗せて、共に戦いながら
地の果てにはあるだろう、穏やかな生活を取り戻せる場所に辿り着くまで

ここでついに睡魔に襲われ、横になって寝たりしながら過ごしていると、列車は大宮まで来ていました。相変わらず車内はガラガラで、首都圏のド真ん中にいるのにかなり不思議な感覚でした。列車はそのまま荒川を渡り都内へ突入、結局ガラガラのまま終着上野に到着しました。

なんとか青森から在来線だけで都内まで戻ってくることができました。思い返せばこの日はいろいろありましたね…いろいろあった割には記事にできそうなことがあんまないけど。

 

さてこの日はVsjKexjBNFkbiZ6ことらくたむくんの家に泊めてもらうことになっていたので、京浜東北線(こいつもガラガラだった)に乗り換えて某愛の街まで向かい、日付が変わったころにようやくらくたむハウスへとたどり着きました。

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↑ 咲                   研

オタクハウスにはこれまで何度か泊まってきましたが、初めて布団一式が提供されたのでめちゃくちゃ感動しました。ありがとうVsjKexjBNFkbiZ6😊

 

というわけで10日目はここまで。マジで移動しかしてなかったですね。一応この日の移動ルートをおさらいしておきましょう。

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縦長すぎる

さて翌日はいよいよこの旅最終日です。関東オタクと適当に集まって飯食ったりイリヤではしゃはしゃしたりしたのでその様子でも書き綴っておこうかと思います。

 

それでは皆さん、さのなら🌸

2018夏 北海道・東日本遠征 9日目

9/5(WED)(9日目) 函館市内観光→青森

さてさて北海道を一周して道南は函館までやってきたわけですが、いよいよこの北の大地に別れを告げ本州へ帰る日が来てしまいました。

朝目が覚めると時刻は6時過ぎ。予定では8時台のはこだてライナーに乗って、北海道新幹線へ乗り継ぎ本州へ向かう計画になっていたので、このままだと函館を全く観光できずに終わると思い朝の散歩に出かけることにしました。

 

近くのセイコーマートで適当に朝飯を買い、路面電車に乗って十字街で下車。この辺は教会群や有名な坂なんかがあり、また函館山の登山口ともなっているエリアです。とりあえず短い時間で手軽に函館感を味わえそうだったので来てみることにしたのでした。

このエリアは函館山山麓ということもあり、路面電車が通る通りと垂直に交わる通りはどれも急な坂となっています。とりあえず歩いて一番有名な坂と思われる「八幡坂」へ。ここは某ブライブ某シャインの聖地らしいですね(よく知らないけど)。

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坂の向こうには海も見えてなかなかいい景色でした。坂を下りていくと海沿いを歩いて函館駅方面へ行ける道があったのでそこを適当に散策。赤レンガ倉庫群なんかもあっていい感じでした。まだ朝早かったためか全然人がおらず、のんびり雰囲気を楽しむことができてアドでしたね。

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ここでセイコマで買ったカップそばをいただきました。激エモロケーションで食うそばは格別でしたね。

 

さてそばを平らげてウォーキングを再開。しばらく歩くと、大きなフェリーの船体が見えてきました。

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煙突部分にデカデカと書かれた「JNR」のロゴ。そうです、かつて国鉄によって運営されていた青函連絡船の「摩周丸」です。青函連絡船は1988年に青函トンネルが開業するまで、本州と北海道を結ぶ重要な役割を担っていました。現在函館駅は行き止まり構造のホームとなっていますが、そこから真っ直ぐ線路を伸ばしてくるとこの場所にたどり着きます。かつてはここまで線路が続いていて、貨車なんかが車両ごと船の中に積まれていたそうです。

摩周丸はそんな青函連絡船の一つで、現在は資料館として使われています。ちなみに青森側には同じように、「八甲田丸」が展示されています。摩周丸はまだ開館前(というかどうやら前日の台風の影響で営業休止になっているらしい)だったので、横の公園でちょっと休憩しながらよくわからない鳥くんと戯れたりしていました。

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そんなこんなではこだてライナーの発車時間が近づいてきたので、摩周丸と駅の間にある有名な函館朝市に寄ってジェラート食ったりお土産買ったりしながら函館駅まで戻ってきました。ここでとんでもない事実が発覚します。

はい、前日の台風の影響で線路の点検が行われており、函館本線が運転見合わせとなっていたのです。幸い新幹線は動いていたので、とりあえず駅前バスターミナルから新函館北斗駅へ向かうバスの待機列に並ぶことにしたのですが、乗る予定の新幹線に間に合うかが微妙に…。

実はこの先北海道新幹線に乗り、青森県奥津軽いまべつで降りて、青函トンネルの青森側の坑口すぐ横にある公園に向かおうと考えていたのです。が、この奥津軽いまべつに停車する列車が極めて少なく、またそこから乗り継ぐ津軽線というローカル線もまた本数がクソ少ないため、この列車を逃すといろいろあとの予定が狂ってしまうのです。

ここで予定が狂ってしまうくらいなら、いっそスケジュールをずらして函館市内をおもいっきり観光するべきなのでは?という思いが強くなり、結局バスに乗るのをやめてもう少し函館にとどまることに決めました。

 

とりあえず函館と言えば!な観光地である五稜郭に行っておきたいなあと思ったので、すぐに路面電車乗り場へ。ちょうど湯の川方面への列車がやってきたので、それに飛び乗りました。

20分ほど路面電車に揺られ、五稜郭最寄りの電停に到着。電停から少し歩いて五稜郭タワーの麓までやってきました。

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早速タワーに突撃し、チケットを買ってエレベーターに乗り展望フロアへ。

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卍☆星のカリスマ☆卍

 

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反対側の方角には函館山も見えました。

五稜郭タワーからの景色をしっかり楽しみ、再び函館駅方面へ。五稜郭の内部を散策するのも考えましたが、下にいても結局ただの城郭公園だしなあとおもってやめました。

 

函館駅へ戻ると、偶然にも昨日運転打ち止めになった普通列車に一緒に乗って意気投合した方と再開。どうやらこれから函館市内を観光し、夕方の青森行きフェリーに乗って本州へ渡るようでした。ここで、この先の行程についてTwitterでアンケをとったところ投票してくれた人全員が「函館に残って夜景を見てけ」というので結局夜まで残ることを決め、最終の新幹線で北海道を脱出することにしました。

早速バスの1日乗車券を買い、有名なクレープ屋さんに行くというその方(どうやら坂本真綾のオタクらしい)についていくことに。周遊バスみたいなやつでいけるようなのでそれに乗り込みました。

ここのお店は出来たてクレープをウリにしているようで、「賞味期限30分のクレープ」というフレーズまで掲げているようです。私は季節限定のかぼちゃクレープを注文。

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うまく写真がとれやんかった…

なんかサクサクのお菓子みたいなのが入っていて食感も楽しく、おいしくいただきました。

 

その後は特に行く場所も決めてなかったのでその辺を散策。ちょうどさっき来た八幡坂の近くだったので、坂本真綾オタクさんを連れて再訪問しました。

↑ 俺😊

真綾オタクさんは写真が趣味のようでいろいろ写真を撮ったりしていました。

 

さらに東へ歩きつづけると函館山ロープウェイの乗り場に到着。まだ微妙に風が強かったのですが、ロープウェイは平常通り運行していました。ちなみにこの時点ではまだ登山道の点検および整備が終わっておらず、登山バスは運転を見合わせていました。真綾オタクさんはこのままロープウェイで山頂へ向かうようでしたが、私は夜景が目当てなのでまだその時ではないと見送り、ここでお別れとなりました。

一人になった私はとりあえず港の方へ戻り、赤レンガ倉庫周辺を散策。海沿いにご当地バーガーラッキーピエロのお店があったので入店しました。

ここの名物は「チャイニーズチキンバーガー」。中に入っている唐揚げみたいなやつは中華風の甘酸っぱい味付けでした。意外とおいしい。朝から歩きっぱなしで限界を迎えていたので、窓の外に見える港の景色を眺めながらしばらく休憩することにしました。

1時間ほどダラダラして退店。既に歩くのが嫌になっていたのと、せっかくバス1日乗車券を買ったので周遊バスに乗って函館駅に戻ることに。バスがなかなか来なくてそこそこキチゲを溜めて待っていると10分遅れくらいでバスが到着したので乗車、再び函館駅まで戻ってきました。

 

まだまだ日没まで時間があったので、函館郊外にある有名な温泉地・湯の川温泉に行ってみることにしました。駅前のバスターミナルにちょうど湯の川方面へ行くバスが止まっていたのでささっと乗車。しばらく海沿いを走り、20分ほどで湯の川温泉に到着。今回乗ったバスは路面電車の終点である湯の川温泉の電停から離れており、またバスの中で決めた目的の温泉施設までも少し歩く必要がありました。

見た感じこの雨宮館が一番安そうだったのでここでひとっ風呂浴びることに(安さで決めるな)。まあ安いということもあって必要最低限の温泉施設って感じでしたね。景色とか楽しんだりしたいならもっと高いところに行く方がいいと思います(そもそも内風呂しかなかったし)。

 

ささっと体を温め、外へ。ちょうど外へ出たタイミングで向こうからバスがやってきたので、バスの車体に「函館バス」の文字があることと、バスについている電光掲示板の経由地に函館駅が表示されていることを確認して飛び乗りました。運よくバスを捕まえられたのが神ゲーでしたね。

この神ゲーっぷりはさらに続きます。バスが函館駅のバスターミナルに到着する直前、バスターミナル内に怪しげなバスを発見。バスを降り急いで向かってみると、そこには「函館山」の文字が。そう、昼間の時点で運転を見合わせていた函館山の登山バスが運行再開していたのです。この登山バス、函館バスが運行しているため当然朝買った一日乗車券が利用できるので、ロープウェイ代に消えていく予定だった1200円をここで浮かせることに成功しました。

時間帯的にもちょうどいい感じだったので、この登山バスに乗車し、いよいよ函館で一番の楽しみであった函館山に向かうことに。この時点ではまだ車内も空いていてアドでした。バスはロープウェイ乗り場の横にある登山道入り口から登山道へ。途中ちょくちょく外の景色を見下ろせるスポットなんかがあり、そこで写真を撮ったりしました。

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これは二合目の景色ですね。既にすごい

ガイドさんによる解説など交えながらバスはどんどん山を登っていき、駅から20分ほどで函館山の頂上に到着。

バスはガラガラでしたが、展望台には大量の人が溢れ返っていて思わず笑ってしまいました。

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ちょうど日没時だったので、きれいな夕日も見ることができました。

 

展望台の一番高いところにあるエリアはあまりの人でとても景色が見れる状況ではなかったので、どこかいい場所がないかとうろうろしていると、脇の方に比較的空いているスペースがあったのでそこに鎮座し、夕景から夜景へと変わっていく様子を眺めることにしました。

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途中ご覧のように雲行きが怪しくなり始め、雷の恐れが出てきたためかロープウェイの方が運転打ち切りとなってしまい。夜景を待たずして最終便が出発してしまいました。バスはこのまま定時運行を続けるようだったので一安心して夜景待機を再開。ここでもプレミせずに済みました。

この日の函館は18:05に日没を迎え、18:20頃からだんだんと夜景っぽい景色になってきました。

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スマホモのクソ雑魚カメラで夜景はいや~キツいっす(素)。そして青みがかっていた空が黒くなり、完全に「夜」を迎えたところで撮った一枚がこれ。

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いいですねいいですねいいですねいいですね

これぞ函館といった写真が撮れました。寝そべりをうまく構図に入れるのに結構苦戦しましたが。

 

なんとか「夜景写真」と呼べる写真も撮れ、たっぷり景色も満喫したところで下山を開始。この時間になるとバスが10分間隔で出ていて便利に使えます。まあどれも満員なんですけどね。

バス停に停まっていたバスに乗り込み、数分ほどしてバス停を発車。下山を開始したぐらいのタイミングでめちゃくちゃ雷が鳴りだし、おー大丈夫か?と心配していると、いきなり大量の雨が降ってきました。さすがに予想外の大雨だったので、この先列車が動くのかとかなりヒリヒリしていました。というのも、北東パスの有効期限がこの日までで、この日を逃すと新幹線に特例乗車出来なくなってしまうのです(もっとも、日付を見てもらえばこの日北海道を脱出できなかったら大変なことになっていたことがおわかりでしょうが…)

 

バスが函館駅に着くころには雨は小康状態となっており、また鉄道も平常通り動いていたのでホッと一安心。ただ次発のはこだてライナーの発車時刻まで1時間近くあったので、とりあえずこの先の新幹線に乗るための立席特急券(時間的に新青森まで行くしかないので新函館北斗新青森のもの)と、新幹線の車内で優雅に食べる夕食の駅弁とアルコホールを買い、ベンチに座って改札開始を待つことにしました。

もうあと1時間ほどで北海道を離脱してしまうんだなあという感傷に浸りながら、数日間にわたる北海道旅行の思い出を振り返ったりしてましたね。

しばらく待っているとはこだてライナーの改札が始まったので、北東パスを自動改札に通し、列車の待つホームへと向かいました。

◆ 20:00 函館

  ↓ JRはこだてライナー 新函館北斗

  20:22 新函館北斗

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このはこだてライナーは、北海道新幹線開業時に函館駅と新幹線との乗換駅である新函館北斗を結ぶ列車として誕生した列車で、道南地域では初の「普通列車電車」なんだそうです(特急列車だと、新幹線開業直前まで走っていた津軽海峡線の特急(スーパー)白鳥なんかがありますね)。

 

列車の中で物思いに耽っていたら、終着の新函館北斗に到着していました。ちなみに超今更ですが、JR北海道の車内アナウンスなどでは、最終目的地のことを「終点」と言わず「終着」と言うみたいです。普通列車・特急列車・自動放送・車掌による放送、どれも必ず「終着」という言葉を使うので意識して耳を傾けてみると面白いかもしれません。

とまあこんな話は置いておいて、いよいよ北海道内最後の乗り換え。北海道新幹線で本州は青森を目指します。

改札を抜けて1分ほど待っていると、これから乗るはやて号となるE5系が堂々入線。個人的にはH5系の方が好きなのでそっちが良かったのですがE5系自体にも乗ったことがなかったのでなんにせよアドでした。

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ここで乗り換えた新幹線はやて98号は、最終の盛岡行きで、上りの北海道新幹線全体で見ても終電一本前の列車でした。

立席特急券の場合、空いている席に座っていいことになっているので、写真を撮るついでで先頭1号車に乗り込みました。このときはかなりガラガラで、1号車は私だけの貸切に。初北海道新幹線、初E5系にはしゃいでいると、列車は発車時間となり静かに出発。いよいよ北海道の地に別れを告げることになりました。

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◆ 20:39 新函館北斗

  ↓ JR新幹線はやて98号 盛岡行

  21:45 新青森

早速函館駅で買った駅弁を広げ、華麗なる晩餐タイムへ突入。

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ひこま豚味噌焼めし弁当です。めっちゃうまかった

 

10分少々で列車は早くも北海道最南端の駅で、かつこの旅では最後の北海道内の駅となる木古内駅に到着。いよいよ青函トンネルへと入っていきます。

木古内を出てしばらくすると、トンネルがいくつか続く地帯が始まります。その地帯を過ぎると、しばらくトンネルのないエリアを走行します。ここには旧知内駅(現湯の里知内信号場)などがあったりします。で、その開けたエリアを抜けると、いよいよ日本最長のトンネル、青函トンネルへと突入します。

といっても、青函トンネルの北海道側坑口とされているところは実は別のトンネルへの入口なんですがね…。このトンネルと本物の青函トンネルがスノーシェルターで結ばれているおかげで実質一本のトンネルとなっているという奇妙な構造をしているのです。

青函トンネル内は140km/hに制限されているため、日本最速を誇るE5系もその力を燻らせることになります。53.85kmのトンネルを20分ほどかけて抜けるそうです。途中、元海底駅であった2つの定点(吉岡定点、竜飛定点)の横を通過します。いきなり眩しくなったので一瞬で気づき、急いで写真を撮ったので一応載せておきますね。

上が吉岡定点(北海道側)で下が竜飛定点(青森側)です(いやなにこれ)。

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そうこうしているうちに青函トンネルを抜け、無事本州へ帰還。いやー長いようで短い北海道旅行でした。まあこの遠征自体はまだ続くんですが。

ド田舎にある新幹線駅として有名な奥津軽いまべつを出発し津軽半島を南下、新函館北斗から1時間ほどで列車は新青森に到着しました。

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さてここからは奥羽本線に乗り換えるのですが、この時点で2つの案が浮上していました。

①このまま青森方面まで向かい、青森駅周辺で宿泊。

②青森と反対方向の大館まで向かい、大館で宿泊。

実はこの翌日から18きっぷ利用に戻るため、例の三セク区間が通過できない関係上奥羽本線を大館方面まで乗っていく必要があったのですが、この時点ではまだ大館までの列車が動いており、翌日の移動ルートを大館まで先行しておくという案が浮上したわけです。大館にはネカフェはないようでしたが、カラオケがあるっぽかったのでそこで仮眠をとり、翌朝の始発に乗ることで余裕をもって移動できるのではと考えたのです。

乗り換え改札をくぐり、奥羽本線乗り場へ。ちょうど島式ホーム1面2線の構造で、青森方面大館方面両方の列車に乗ることができ、またちょうどそのタイミングで両方向の列車がほぼ同じ時刻に発車するっぽかったので最後の最後まで悩みましたが、結局先に入線してきた大館行きに乗ってしまうことにしました。

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◆ 21:54 新青森

  ↓ JR奥羽本線 大館行

  23:16 大館

さて大館行きの列車に乗ってしまったので、仮眠をとるためのカラオケについて詳しく調べることにしたんですがここでとんでもないことが発覚。なんとそのカラオケの営業時間が深夜3時までだったんですね。大館駅花輪線盛岡行き始発が6時台だったので、3時間以上もおそとで虚無にならないといけなくなったわけです。さすがにそれはご勘弁と急いで戻りのルートを検索すると、この先浪岡駅で下車すれば対向の普通列車に乗り換えられそうだということがわかったため、急遽浪岡で下車することになりました。

浪岡駅はこの辺では一応主要な駅らしく、きれいでそこそこ立派な駅舎がありました。なんか野宿できそうなスペースもありましたが、さすがにやめておきました。

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数分ほど待っていると青森行きの列車が入線してきたので、自分の愚かさを噛みしめながらこの日最後の列車に乗り込みました。

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◆ 22:27 浪岡

   ↓ JR奥羽本線 青森行

  22:52 青森

ちなみにこれがこのあたりでの奥羽本線下り最終列車だったらしく、これ逃したら本格的に虚無ってましたね。よかったよかった

 

とまあいろいろありましたがなんとか青森駅に到着。ここ青森は珍しく駅のすぐ近くにネカフェがあるっぽかったのでそこへ。駅から3分ほどの商店街のド真ん中にこの日の宿たるネカフェがありました。

もーんくんのおうちです。

料金は他のネカフェに比べると少し高め。おまけに初めての利用だったので入会金もとられ、結果大金を毟られることになりました。まあ受付のお姉さんがめっちゃ訛っててかわいかったのですべて許したんですけどね。あとこのネカフェはカラオケまねきねこと同じ系列の店らしく、カードも共通で使えるため、大学のすぐそばにまねきねこがある私としては結果的にアドをとることができました(というかその前にまねきねこ使っとけよ)。

 

というわけでこの日も無事行程終了。この日は珍しく観光メインだったので、いつもの移動図のほかに函館市内でめぐった場所も地図に記しておくことにします。

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↑ 今回訪れた観光スポット

↓ この日の移動ルート

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さて翌日は青森から一気に南下、ひたすら進み続けて首都圏を目指します(^。^)

まあ、起きたらかなり大変なことになっていたわけなんですがね……

 

というわけで残り2日分となりました。頑張って完走したいと思います。

ではさのならー🌸

 

2018夏 北海道・東日本遠征 8日目

9/4(TUE)(8日目) 旭川→滝川→新十津川→札幌→函館

オッスオッス🌞

さてこの旅も出発から1週間が経過しました。この日は旭川から一気に南下して、道南は函館を目指します。前日は北海道の北の端っこにいたんですがね。

 

とりあえずネカフェを発って、前日夜に通った道を歩いて旭川駅へ。石狩川にかかる旭橋は、深夜に通った時とは全く違う表情を見せてくれました。

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途中ローソンに寄って、この日からスタートした艦これキャンペーンのクリアファイルを確保しました。何故かチョコレートが3箱くらいついていたのでアドでした。

もうすっかり見慣れた旭川駅に到着し、函館本線滝川行きの列車に乗車。北海道初日の快速エアポート以来の「電車」になりました。

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◆ 08:10 旭川

  ↓ JR函館本線 滝川行

  08:53 滝川

この区間は特急列車が中心で普通列車がほとんど走っていません。そのため乗り遅れたらマズいとヒヤヒヤしていましたが無事乗れました。

列車はすぐに山岳地帯に突入、トンネルを抜けて列車は深川市内へ。このあたりからしばらくは線形がかなり直線的になります。途中の妹背牛駅はホームが舗装されてなくて砂利むき出しだったのでドン引きでした。

 

40分ほどで列車は終点の滝川へ到着。

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普通だったらここからさらに函館本線岩見沢方面の列車に乗り換えて南下するところですが、今回は敢えてそれをせず駅を出場。滝川市内の徘徊を開始します。

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しばらく歩くと石狩川へ辿り着き、この滝新橋を越えます。滝新橋は「滝川市」と「新十津川町」に跨る橋で、これを越えると新十津川町に突入します。さらに新十津川町内を歩き、滝川駅から1時間近くかけて辿り着いたのがここ。

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JR札沼線新十津川駅です。実は、函館本線札沼線石狩川を挟んで並行しており、特に札沼線の終点、新十津川駅滝川駅と比較的近い位置関係にあるのです。

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赤線が実際に歩いたルート。近いと言っても4km以上あり、学研駅から伊都キャンパスくらいはあります。じゃあやっぱり近いですね(感覚麻痺)。なお最後新十津川駅の場所がよくわからず迷走しています。

この新十津川駅ですが、実はあることで「日本一の駅」となっていることで有名です。それが、終電の時間。なんとこの新十津川を発車する列車は午前10:00の石狩当別行きのみ。当然これが始発兼最終列車となるため、「日本一終電が早い駅」となっているのです。

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これが問題の時刻表。完全にスペースの無駄ですね…

この「最終列車」に乗るためだけにわざわざ4kmも歩いたわけです。あらかた写真を撮ったところで、ホームで待っている列車に乗り込みました。

◆ 10:00 新十津川

  ↓ JR札沼線(学園都市線) 石狩当別

  11:17 北海道医療大学

札沼線新十津川駅を発車すると、石狩川沿いの田園風景の中を突き進みます。

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ちなみに札沼線というのは「札幌」と「(石狩)沼田」から1文字ずつ取って名付けられたものです。かつては、深川から分岐する留萌本線留萠本線)の途中駅、石狩沼田駅まで路線が続いていたのですが、部分廃線となり現在の形となったようです。

そんなこんなで田んぼと森の中を延々と進み続け、列車は終着・石狩当別の一つ手前、北海道医療大学駅へ到着。そこで待っていたのはコイツでした↓

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なんと6両編成の721系電車。こんな長い編成久しぶりに見た和洋(^。^)

実はこの札沼線、この北海道医療大学を境に大きく性格が変わります。これより北は先ほど乗ってきた超ローカルな区間で、1日に数往復の運転のみ、浦臼駅以北に関しては1往復になります(当然非電化)。一方これより南は札幌都市圏の通勤通学路線として、また「学園都市線」という愛称が示すように、北海道教育大や北海道医療大など数多くの学校があることなどから電化事業が行われ、上のような比較的長い編成の電車が運転されています。

 

というわけでこの近代的な列車に乗り換え、道都札幌へと向かいます。

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◆ 11:29 北海道医療大学

   ↓ JR札沼線(学園都市線) 札幌行

  12:15 札幌

先ほどまでとは打って変わって住宅街の中をひた走り、初日にも訪れた大都会・札幌へと戻ってきました。

札幌では1時間弱の時間を作り出せたので、急いで駅を出て昼飯探しの旅へ出発。

駅に隣接するビルにラーメン屋が集結しているところがあるという情報を得たので、さっそく突撃しました。

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中に入って徘徊していると、いい感じのラーメン屋を発見したので即座に入店。

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ここのラーメンは生姜が乗っているのが特徴のようでした。いいですよね生姜。生姜とニンニクは世界を救うと思っています。

意外と時間がなかったので急いで完食し、再び駅へ。改札横のお土産物屋で家族用のお土産を調達し、ホームへ上がりました。

こうして札幌ともおさらばし、移動を再開します。

◆ 13:05 札幌

  ↓ JR快速エアポート130号 新千歳空港

  13:21 北広島

この旅3度目のエアポートに乗り込み、まずは札幌のベッドタウンとなっている北広島へ。ここで苫小牧行きの普通列車に乗り換えます。

◆ 13:23 北広島

  ↓ JR千歳線 苫小牧行

  14:08 苫小牧

途中大量の高校生?中学生?を乗せながら列車は南へひた走り、終着・苫小牧に到着。この旅で北海道に上陸して最初に訪れた駅まで戻ってきました。

 

ここでは40分ほどの乗り継ぎ時間があったため、一度出場してあるものを買いに自動券売機へ。

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JR北海道が売りだしている交通系ICカードKitacaです。せっかく来たからには買っておこうというのと、この先カードタイプの交通系ICが必要になる予定になっていたので購入したわけです(普段はGoogle Payしか使わないので)。

さてKitacaの購入を一瞬で済ませ、適当に時間をつぶしながらホームへ再入場。ちょうど日高本線の列車がやってきました。

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日高本線はここ苫小牧から太平洋沿いを進み、日高地方の各町を結びながら、南部の様似に至る路線です。電光掲示板にも「様似」行きの表記が出ていましたが、実際には4駅先の鵡川までしか列車は運転されていません。2015年に起こった高波被害により路盤の土砂が流出したため、鵡川~様似間はバスによる代行運転が行われているのです。(ちなみにこの後起こった北海道地震の影響で、苫小牧~鵡川間も不通となり、全線にわたって列車の運行が不可能になっているようです。全道停電の原因にもなった苫東厚真火力発電所も、この日高本線のすぐ脇に建っています。)

そんな日高本線、ぜひ乗ってみたかったのですが、この日のうちに函館に着くためには寄り道している余裕がなかったので、泣く泣く断念。次乗る機会があれば、ぜひ全線復活した時に乗りたいですね。襟裳岬も行きたいし。まあそのまま廃線ってオチも十分ありえるわけですが…

日高本線の列車を見送り、東室蘭行きの列車を待ちます。苫小牧は北海道を代表する石油化学工業地帯となっており、この日も工場の煙突からはモクモクと煙が上がっていました。

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しばらくして列車が到着。苫小牧~東室蘭に関しては電化がされているのですが、やってきたのは気動車でした。交流型電車は車両にコストかかるから仕方ないね。

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◆ 14:49 苫小牧

   ↓ JR室蘭本線 東室蘭

  15:59 東室蘭

苫小牧を出発し、しばらく真っ直ぐな線路をひた走ります。ちょうどこの日は関空を沈めたあの台風が北上しているところで、どんどん天候が怪しくなってきていました。温泉やクマ牧場で有名な登別を過ぎたあたりで撮影した海がこれ。

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うーんこれは函館に着けるか怪しくなってきましたね… ちなみにこの日は函館山に上って夜景を見るつもりだったのですが、この時点でロープウェイもバスも終日運休となっていたためそれは諦めました。

そんな不安な感情渦巻く中、列車は東室蘭に到着。

東室蘭駅到着直前に、JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」とすれ違ったのですが、あまりにも突然で写真に収めることはできませんでした。かなしいなあ

 

東室蘭からは引き続き室蘭本線を進み、長万部を目指します。ここでこの時点でのJR北海道での運休予定の情報などを調べてみたところ、なんと最後に乗る予定の普通列車長万部発函館行きが、途中の森で打ち止めになるという情報が。幸いにも、そこで接続する特急スーパー北斗20号までは通常運行される予定になっていたため、このままうまくいってくれと思いながら列車に乗り込みました。

◆ 16:17 東室蘭

  ↓ JR室蘭本線 長万部

  17:56 長万部

やってきた列車は2両編成で、後ろ側の車両は先ほど苫小牧で見送った日高本線の車両と同じ塗装でした。中に入ってみると、日高本線沿線を紹介するポスターなんかが飾られていました。

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列車は定刻通り発車。途中海沿いを走っているときに突然雲間から太陽が顔を出し、かなり幻想的な景色を見せてくれたりもしました。

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途中対向列車の遅れなどから若干の遅れを持ちながら、有珠山昭和新山の横を抜け(といってもガスってて何も見えなかった)、列車は途中の豊浦駅に到着。ここで後ろの車両が切り離しになるということで前の車両に移動しました。

ここからは一気に山がちになり、駅も秘境駅感がマシマシになります。その中でも小幌駅は山と山の間にあり、特に秘境感が強いということで有名です。降りたら死ぬので当然降りませんでしたが…

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そんなこんなで列車は無事長万部に到着しました。

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ここで室蘭本線は終点となり(というかこっちが起点だけど)、小樽・倶知安ニセコ方面からの函館本線と合流します。もっとも函館~札幌間のメインルートは先ほど通ってきた室蘭本線千歳線経由のルートで、JR北海道駅ナンバリングもこのルートに一貫して路線記号「H」を与えています(駅名標を見てわかるように長万部は「H47」ですね)。

 

さてここで私は大きな選択を迫られることになります。上にも書いたように、元々乗る予定だった函館行きの普通列車は森で運転打ち切りとなってしまいました。これより後ろの普通列車もすべて運休が決まっており、この時点で普通列車だけで函館へ向かうのは不可能に。また特急列車もここ長万部を19:00頃に発車するスーパー北斗20号を最後に運休となることが決まっていたため、この時点で函館に向かう方法は2通りに絞られていました。

長万部18:02発のスーパー北斗18号で函館まで行く(追加課金3,960円)

②この森行きとなった普通列車乗って森まで行き、そこで接続するスーパー北斗20号に乗り継いで函館を目指す(追加課金1,550円)

追加課金の額を考えると2倍以上の差がありますが、①の方が早く函館に辿りつけるため、天候悪化による運転打ち切りのリスクが少なくなるわけです。いろいろ考えていたらスーパー北斗18号が反対のホームに入線してきて、あっという間に発車して行ってしまいました。まあピンチケなのでどうせ②しか選ばないわけなんですがね。

というわけでこれ以上状況が悪化しないよう祈りながら、この日最終の普通列車に乗り込みました。

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◆ 18:15 長万部

  ↓ JR室蘭本線 函館行(森で打ち止め)

  19:31 森

ちょうど同じように函館を目指す人と意気投合し、車内でいろいろ話したりしました。その人は私と同じように北海道を一周しているようでしたが、知床など私がいけなかったような場所にも行っていてかなりしっかりいろいろ回っているようでした。

 

結局特に大きなトラブルもなく、列車は森駅へ到着。

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後ろから来ているスーパー北斗も通常通りの運行を続けているようだったので、一安心して駅窓口へ行き、特急用のチケットを購入しました。

10分ほどホームで待機していると、この日の函館方面へ向かう最後の列車、希望を乗せた特急スーパー北斗20号が堂々入線。勝利の雄叫びを上げながら、自由席車両へと乗り込みました。

◆ 19:44 森

  ↓ JR特急スーパー北斗20号 函館行

  20:27 函館

結局特急課金せざるを得なくなってしまったわけですが、実はもともと函館山ロープウェイの最終に間に合わせるためにこの区間で特急課金をする予定だったので、結果として本来の予定通りの移動行程となりました。

その後も順調に走り続け、新幹線との乗換駅である新函館北斗なども抜けて、無事終着の函館に到着しました。

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外に出ると案の定の暴風で傘が壊れそうだったので、仕方なく傘なしでウォーキングを開始。とりあえず駅近くにあったラーメン屋に入りました。

写真を撮ろうとした瞬間にスマホモのバッテリーが切れたので写真はありませんが、ここでも麩の入ったラーメンをいただきました。

 

さてこの日はネカフェではなく事前にカプセルホテルを予約していたので再び外を歩いて宿へ。

このカプセルホテルは最近できた新しいホテルで、めっちゃ綺麗でした。おまけにタオルや歯ブラシ、さらには寝間着までフリーアメニティとして揃っており、1泊3000円切ってるのにこのサービスか…とただただ驚かされましたね。ちなみに部屋はこんな感じ。

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カプセルホテルといっても、カプセルがズラーっと並んでいるタイプではなく、それぞれ半個室に分かれているタイプでした。食事のできるテーブルなんかもあったので、1FのALL100円でお菓子などが買えるアドコーナーで焼き鳥缶を購入し、宿に着く前にセイコマで買った北海道限定のハイボール(もちろんニッカ)を飲みながら晩酌を楽しんだりしました。

まあ睡眠負債抱えまくりの状態だったんで、普通に9%は堪えましたね… 久々の人権宿でぐっすり寝かせていただきました。

 

というわけで8日目はここまで。移動ルートはこうなりました↓

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ここ3日間くらいに比べると随分乗り換えしてますね…

さて翌日は北海道も最終日!…なのですがいろいろ大波乱の1日となりました😓

 

ではこのへんで、さのなら🌸